育児書レビュー「フランス人は子どもにふりまわされない」

子育て

先日図書館に行って、いろいろ本を借りてきましたくまくまです。夜8時以降は自由時間なため、仕事をしていた時より読書が進みます。図書館にて、6冊中4冊がビジネスのための本を、2冊は育児関係の本を借りました。

今日はそのうちの1冊をレビューします!そのタイトルは、

「フランス人は子どもにふりまわされない 心穏やかに子育てするための100の秘密」

著者のパメラさんは、『ウォール・ストリート・ジャーナル』紙の外国特派員として各国に駐在経験を持つ方で、旦那さん・娘さん・双子の息子さんとパリに在住されています。

本は10章で構成されており、各章に10個ずつルールが記載されています。その中で、特に気に入ったルールをご紹介します。

赤ちゃんを観察する

子育ての考え方を聞かれた時、あなたならどうやって答えますか?
「褒めて伸ばす」「泣いたら抱っこし、愛情を注ぐ」「育児書になるべく沿うようにする」…
様々な答えがあるとおもうのですが、フランスの新米ママさんの答えは、

赤ちゃんを観察しているだけよ

だそうです。赤ちゃんを観察して、合図を読み取って必要な行動をする。赤ちゃんが楽しそうに一人遊びをしていれば見守り、母親を必要としていそうなら声をかけたり抱っこをしたりする。こうやって文章で見ると当たり前のように思いますが、改めて本で読むと心に響きました。

最近、あと何時間でおっぱいをあげなくちゃ、とか、そろそろオムツかなとか、日々の平均の記録をもとに予測して動いていて、赤ちゃんをじっくり観察するというところが欠けていたような気がします。

赤ちゃんには本当のことを話す、赤ちゃんにも礼儀正しく

この2つのルールは、赤ちゃんを一人の人として大人と同等に扱うということをさしているような気がしました。本の中では、赤ちゃんに赤ちゃん言葉を使わないと書いてありましたが、私も、赤ちゃんに対して普段から赤ちゃん言葉なるものはなるべく使わないようにしています。(自分が赤ちゃん言葉を使うのが恥ずかしいと言うのもありますが)

そして「ありがとう」「こんにちは」「ごめんなさい」などの言葉は大人に対してのそれと同じように使っています。マナーを学ばせるのに早すぎるということはないようです。

また、よく大人は子どもがかわいそうだからとか、まだ理解できないからと家庭内の問題などで子どもに対して嘘をつくこともあると思いますが、

子供にとっては家庭は完璧なものではなくてもよく、首尾一貫していることと、秘密がないことが大切だ

と書いてありました。生後6ヶ月からは、両親が離婚するときにも赤ちゃんにきちんと言うべきとのことです。子供が小さい時から、状況を明らかにすることが受け入れやすくさせることができると信じている!とのことでした。

ここはちょっと伝え方に悩むところですが、父親がいないことがうちの家庭では、当たり前で自然なことと赤ちゃんにも早い段階で説明したいなと思います。

発育段階を急がない

幼児はハードワークするべきではない、そんな時期は後になっていくらでもある。
親は子供を愛情を持って勇気付け、サポートはするが、幼児期を新兵の訓練所にすべきではない

◯ヶ月になったら歩き始める、◯歳で喋る。同級生はもう読み書きができるのに…と周りと比較して、ついつい我が子に強制的に何かをやらせたり、習得させようとしたりしてしまいそうなので、気をつけます。

子どもに邪魔をさせない、子どもの邪魔もしない

ついつい子どもに邪魔をさせないようにはするのに、子どもの邪魔を自分の都合でしてしまいそうなので、とても気持ちの引き締まる言葉です。

子どもにとって集中している時間は大人も邪魔をしないように気をつけなければいけないと思います。

調停者になってはいけない

子どもが喧嘩をした時、大人はついつい間に入って解決してしまいがち。ただし、フランス人の理想は「調停者にならないこと」

双子の息子が言い争いをするとその父親は、

二人で解決法を考えるように

と言うそうです。子ども同士の喧嘩の仲介を大人がしたら子供が少しバカになってしまうと書かれていました。自分たちで考え解決する。教育熱心な親ほど、ついつい口出しをしてしまってできていないことなのかもしれません。

子育て以外にも夫婦関係などに関する章もあり、一つ一つのルールが端的にまとまっているのでとても読みやすく、ルールの内容も私にとっては納得することの多い素晴らしい本でした。もしきになる方はぜひ手にとってみてください。

子どもは守るべき存在ではありますが、一人の人間として対等に接することが大切。子どもより長く生きていて経験もある大人だからこそ、応援したりサポートしたり見守ったり、そんな形で子どもの成長に寄り添っていきたいと思います。

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