出産レポ4。緊急帝王切開で無事にベイビーを出産しました。
前回までの記事はこちら
出産レポ1 急遽入院!!
出産レポ2 陣痛促進剤からの緊急帝王切開
出産レポ3 ベイビーとの対面と帝王切開後の痛み
帝王切開の痛みは人それぞれだと思いますが、今回はあくまでも私の個人的な感想をお伝えします。
まず、手術前の麻酔注射の痛み、これは点滴を取るための注射とそれほど痛みは変わりませんでした。ただ、これから手術が始まるというドキドキの気持ちが勝っていて痛みを感じなかったのかもしれないです。
麻酔後、まず足が痺れてその後感覚が無くなります。術後しばらくは麻酔が効いているのですが、ベッドで微動だにできない状態が続きます。ただ寝るだけ。麻酔が切れる頃から、鈍痛がお腹のあたりに響き、寝返りしようとするとお腹の痛みで全く動けないことに気づきます。この辺りから何度も助産師さんを呼んで痛みを訴え、点滴を打ってもらいました。
正直、びっくりしました。帝王切開を経験して一番感じたことは、「腹筋って大事」ということ。全ての動作にお腹の筋肉って使っているんだという事実を知り、普段普通に動けることのありがたさを感じることができました。まずベッドの上の動作では、
- 寝返り
- ベッドから起き上がる
- ベッドの横に腰掛ける
すらできません。ベッドのリクライニングボタンを押すにも腕の力を使って、体を少し動かしてようやく押してました。そこから、背面を立てたベッドの背もたれに体を預けて腕の力を使って足をベッドサイドに出すことでようやくベッド横に座るということができます。そこから足をついて立ち上がる時は、さらに痛みがますので、腕の力を利用して腹筋を使わないように立ち上がります。
思い出しただけで痛い。。。
手術前に尿道に管を入れていたのですが、2日目に問題なければ、その管が取れます。その後は自分でトイレに行かなければなりません。私は幸い個室だったので、部屋にトイレがあったのですが、ベッドからトイレまでのわずか数メートルに5分ほどかけて移動してました。立ち上がった後も一歩進むごとにものすごく痛い。足もうまく動かない。少し前傾姿勢で点滴をつけるコロコロを杖代わりとして支えを使いながらなんとか少しづつ前に進みます。
トイレについてからも、しゃがむ動作も下着を下ろす動作も用をたす動作も、立ち上がる時も全てが痛い。そして全てに時間がかかる。何度「アイタタタタ」と言っただろうと思うくらい、痛いという言葉を連発していました。
術後3日目。この日診察で何もなければシャワーを浴びることができます。ただ、シャワールームまで行くのもシャワーを浴びるために服の脱ぎ着をするのも全て大変でした。部屋から部屋への移動は壁伝いに行くか、点滴のコロコロを利用して少しづつ歩いて行きました。時間が経つと痛みがあることに慣れて、痛みとの付き合い方(なるべく腕の力を使うなど)はわかってきたものの、落としたものを拾うとか咳やくしゃみが出た時、ズボンに足を通すなどの動作は本当に辛くて痛かったです。
また、昼間動いている時は比較的痛みが緩和するものの寝起きやベッドでしばらく横になったあとは、また痛みが増してしまいます。これは退院まで続きました。なるべく動いた方がいいみたいです。
そして、私の場合は、座薬の鎮痛剤も使いましたが、座薬より点滴の方が効きました。助産師さんにはその旨を伝えて点滴を打ってもらうことをお願いしていました。
術後5日すると歩くことも普通にできるようになり、自分の回復力に感激。術後すぐは、もう2度と普通に歩けないのではないか?と思ったくらいだったので、人間の体ってすごいですよね。
ただし、脚の浮腫みがすごい。着圧ソックスを履いていても、そこから出ている脚先のパンパン具合が恐ろしいくらいでした。
もともと浮腫みやすい体質ではありますが、帝王切開後浮腫みが出るのは、手術で毛細血管が複数切れていることが原因らしいです。術後10日くらいは、足首が見当たらない(いつもの靴が履けない)くらい浮腫んでいました。
食事をする分には痛みは特になく、術後2日目から食事を取ることはできましたが、トイレ(大きい方)に行く痛みが怖すぎてなかなか食事が喉を通りませんでした。便秘になったら最悪と思いすぎて食事になかなか手が出ませんでした。
帝王切開か経膣分娩か、どちらも痛みはあると思いますが、唯一痛みがなかったのは、会陰切開をしなかったので、ドーナツクッションは使わずにすんだこと。経膣分娩も私の想像を絶する痛みだと思いますが、出産後授乳室で会う他のママさんたち(おそらく経膣分娩)はスタスタと歩いていて羨ましかったです。
何より母子同室が4日目くらいからしかできないので、それまではベイビーに会えるのは一日数時間でした。母になった実感みたいなものが、出産後すぐになかなか感じられなかったことも事実です。
退院後改めて振り返ると、術後自分の体が大変な時にベイビーの面倒を見てくれた助産師さんたちに本当に感謝です。一日数時間だけでも部屋にベイビーをつれてきてくれたり、その都度私の体調や痛みについて気遣ってくれました。病院によっては、帝王切開でも御構い無しにかなりスパルタなところもあるみたいですが、私が利用した病院は全ての助産師さんがとてもいい人で、お掃除の方、食堂の方も本当にいい人しかいませんでした。
人の温かみや助産師という命を扱う仕事の素晴らしさは今回の出産を通じて私が学んだ大きなものの一つです。
本当にありがとうございました。
最後に、妊婦さんに伝えたいこと、私は経膣分娩予定で緊急帝王切開になりましたが、これは誰にでも起こりうること。なので、
高額医療の申請を念のためしておく
個室利用を希望しておく
帝王切開の場合の手順もインプットしておく
この3つはやっておくべきです!予定通り行かないものということを念頭に置いておくことが大事だなと感じました。これから出産を予定されている方はぜひ、ご準備を。
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